バロックの家具について

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バロックの家具

バロックの家具バロック的な家具のデザインが顕著になるのは、イタリアのバロック時代の建築家ベルニーニやボロミーニがローマで画期的な作品を製作しはじめたころから数十年ほどへた、17世紀の後半になってからのことである。17世紀初頭には、家具の表面のデザインには新しい傾向がみられるが、それは形にまでおよんではいない。ところが、17世紀の終わりごろになると、おびただしい変化が家具におこる。なかでも、カリアティードとよばれる女神や女性の像の柱をつかったり、巻物の形の脚や螺旋(らせん)状にねじれた脚をつけたりする点などは初期のルネサンスにはなかった特徴である。

17世紀の末になると、洋服箪笥や整理箪笥のような大きな家具の正面に、バロック様式の建築形態を反映した曲面がもちいられはじめる。そして椅子も、豪華な彫刻をほどこした背もたれの高い形が流行した。また、イギリスでもヨーロッパ大陸でも、座席の部分や背もたれに革をはる代わりに、籐(とう)細工をもちいたりした。なお、シンプルな椅子の場合には、彫刻の代わりにろくろ挽きの部材をもちいたりしたが、それでも背もたれは高くなっていた。

A. フランスのバロック

この時代の家具でもっとも優美で技巧的なものは、ルイ14世の王宮のために製作された家具である。傑出した家具職人ブールは、かわった形の家具をつくり、それを白目(しろめ)、金箔、青銅、銀などの金属や鼈甲、黒檀をくみあわせた象嵌細工でかざった。彼のデザインは、古典的なモティーフをイメージ豊かにならべたもので、いくつかは古代ローマのフレスコ画から想をえたものと思われる。金箔をはった柱形の脚が、テーブル、椅子、チェストをささえている。

B. イギリスとアメリカのコロニアル・バロック

イギリスではバロックの影響は、寄木細工がもっとも多くつかわれたウィリアム3世と妻のメアリー2世の時代の作品にしばしばみられる。いっぽう、北アメリカ大陸では、17世紀の後半までルネサンスのデザインが重要な地位を占めていた。また、アメリカの職人たちは、エリザベス朝、チューダー朝時代の形式をもちいたりもした。それは、アメリカにはじめて移住した人々がオーク材でつくりだしたピルグリム様式をイメージするものであり、茶色の染みをわざわざつけてその時代の雰囲気をだそうとしたりしている。


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