サーリネン・イームズの家具について

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20世紀のアメリカの家具

1946年まで、アメリカにおける家具のデザイナーは、何人かの例外はいたが、ヨーロッパの家具に強い影響をうけ、それを模造するだけの影のうすい存在であった。

A. 1939年までのアメリカの家具

ラジオ・シティー・ミュージックホール19世紀から20世紀の変わり目の時期にアメリカにおけるアーツ・アンド・クラフツ運動によって、多くの工房や家具製作所が設立された。ミッション様式をつくりだしたグスタブ・スティックリーもそのひとりである。彼はカリフォルニアの教会にあった古いスペインの家具をモデルとしている。

彼が1900~13年に製作したオーク材の家具は、直線的で、シンプルで、実用的であり、装飾といえばうつくしい形の金物がつく程度である。アメリカの家具を大量生産した工場主たちも、このミッション様式を積極的にとりいれて、スティックリーの重々しい感じの作品を模造し、これを大量生産した。

もともと自分自身で使用する家具としてデザインされた、ティファニーの作品をのぞけば、はっきりとアール・ヌーボーだといえるような家具はアメリカでは製作されていない。アール・デコの家具も、その大半は質のわるい大量生産品ばかりである。もちろん、例外もある。1932年にドナルド・デスキーの事務所が製作した、ニューヨークのラジオ・シティー・ミュージックホールはアール・デコのデザインによる豪華なインテリアと家具で有名である。

アメリカの建築家フランク・ロイド・ライトも家具をデザインした。しかし彼の場合、家具はあくまでも建築に付随するものにすぎず、それまでの様式を無視して独自の家具が製作され、建築のモティーフが家具にも利用されたりしている。ライトは一貫して、建築と融合した、作り付けの家具をこのんでいた。

B. 現代アメリカの家具

イームズ第2次世界大戦後の10年間、アメリカの家具デザイナーたちが、めざましい活躍をした。建築家のチャールズ・イームズとサーリネンがその代表である。彼らは戦争中に開発された木材、金属、プラスチックへの技術を応用して、金属製の脚の上に微妙にカーブした合板の座席をおき、その上にやわらかい革の上張りをした、いわゆるイームズ・チェアや長椅子をデザインしている。


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