バウハウス・アールデコの家具について

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20世紀ヨーロッパの家具

家具のデザインをもまきこんだ芸術分野の改革や革命は、ちょうど20世紀への変わり目におこった。革命をリードした人々の中でも特筆される人物にオーストリアの建築家・デザイナーのホフマンがいる。彼は、ほかの建築家や芸術家とともに1897年ウィーン・ゼツェッシオン(→ ゼツェッシオン)を設立し、1903年にはウィーン工房を設立した。

この工房は多くの工芸品を製作しているが、なかでも家具は立方体の形をしており、曲線的な形態のアール・ヌーボーの作品とは対照的であった。彼らの作品は、マッキントッシュの抑制されたデザインをしのばせるものである。つねに直角がつかわれ、細部まできちんと角ばってつくられた。ゼツェッシオン様式は、20世紀の2つの大きな様式、ドイツのバウハウスとフランスのアール・デコの先駆となった。

A. バウハウスの家具

バウハウスの家具1919年、建築家グロピウスがドイツのワイマールに設立したバウハウスは、芸術と建築とを複合した学校で、20世紀の芸術の発展に大きな影響力をおよぼすことになった。そして、有名な建築家であるマルセル・ブロイヤーやミース・ファン・デル・ローエのデザインした家具は、現在でも生産されている。

ブロイヤーは、1925年にクロムめっきした鉄パイプと布でつくったワシリー・アームチェアを、28年には鉄パイプの構造に籐細工の座席・背もたれをくみあわせた椅子をデザインしている。とくに後者のデザインは、多くの人がコピーをつくった。いっぽう、ミースは29年に有名なバルセロナ・チェアをデザインしている。これは、クロム鋼による優美なX型の脚部と四角い革のクッションをくみあわせたものである。2人とも、大量生産可能なうつくしい家具をつくることをめざしている。

B. アール・デコの家具

アール・デコの家具アール・デコという名称は、1925年にパリで開催された現代装飾・工業美術国際展にちなんでつけられたものだが、そうしたデザインの傾向は20世紀の初めまで、とくにゼツェッシオン様式の幾何学的な形態にまでさかのぼることができる。また、バウハウスは新素材の使用に関心をもっており、その影響もみとめられる。アール・デコ様式は39年まで継続し、70年代、80年代にはそれに対する関心が再度高まり、模倣した作品も製作されている。

アール・デコのデザインにもっとも熟達していたのはフランスのルイ・マジョレル、アンドレ・グルー、ピエール・シャロー、ジャック・エミール・リュルマンらである。彼らの作品には、すぐれた手作業による微妙な流線形や、光沢をだしためずらしい木にエキゾティックな象牙(ぞうげ)の象嵌、大胆な幾何学的・抽象的なデザインがみられる。しかし、見掛けだけの安物の家具が大量生産されることで、アール・デコ様式の評判は低下していった。

C. スカンディナビアの家具

今日世界じゅうでつかわれている家具の中に、スカンディナビアにデザインの源があるものがいくつかある。とくに第2次世界大戦後の作品に多い。おもなデザイナーに、フィンランドの建築家アールトーとデンマークのデザイナー、アルネ・ヤコブセンがいる。彼らは、うつくしいプロポーションと大量生産にむいた実用性をもつ、薄板合板の家具を製作した。


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